ごはんができたよー!!

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エスキモーズの歌唄い、三浦由有の日記。

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乾徳山

「7時45分、登山開始!」
隊長が高らかに宣言し、「松本山岳隊」は山梨県徳和の駐車場を出発した。
メンバーは松本隊長、高橋隊員、三浦隊員(ぼく)の3名である。
この3名はすなわち、ドラムまっちゃん・ベースりゅうちゃん・ぼくのエスキモーズ古株メンバー3人でもある。

目指すは、奥秩父の乾徳山 2,031m。
日本百名山には落選したけれど、日本二百名山には選出されたという、なんともマイナーな山である。
隊長がこの山を選んだ理由、それは「鎖場をガシガシと攻めれる、タフな山をやりたい!」というものであった。
乾徳山は1,800mあたりから岩場が多く、スリリングで楽しいことで有名らしい。
最初は隊長とぼくの二人で登る予定だったが、登山2日前のスタジオ練習でベースりゅうちゃんを勧誘したところ「いやー、最近自然と戯れたくてねー」と入隊を表明。
晴れて松本山岳隊は、「エスキモーズ男子登山倶楽部」の異名を含みつつ、乾徳山に挑む事になったのであった。

駐車場から歩いて20分で登山口に到着、そこからいよいよ山に入って行く。
杉・松の木が深い登山道を登って行く。

まだ序盤だというのにここがなかなかキツくて、体が慣れていないうちからぐんぐんと標高を稼いでいるせいか、あるいは前日の酒と寝不足が原因か(前日遅くに我が家に集合し、晩酌した後3時間睡眠を経て出発したのである)早い段階からバテ気味となった。

高橋隊員は急な招集だったため装備が不完全。
とりあえずリュックとスニーカーでなんとかなるでしょうと登っている。
ふと見るといい具合の杉の枝をストック代わりにしていた。
これがなかなかいい具合の長さで、こいつは下山するまでお供することとなる。

銀水晶・錦水晶という、2つの水場で休憩をしつつ進んでいくと、国師ヶ原に出る。
この辺りになると広葉樹が多くなってくる。
そして目の前には目指す乾徳山の姿が。


若葉の木漏れ日が気持ちいい。
進んで行くとやがて視界が開け、草原のような場所に出た。
草原の真ん中には月見岩というデカい岩が転がっていて、これからの岩場を彷彿とさせる。
振り向けば富士山がドドンとそびえ立つ。

なんて素晴らしい景色だ!
お菓子なんか食べながら休憩していると、銀水晶でも会った夫婦が登ってきた。
この二人は60代70代のカップルで、かなりの健脚健康元気ハツラツカップルだった。
「あなたたち若いんだから、槍ヶ岳もぜんぜん登れるわよー!」なんて言っている。
この「あなたたち若いんだからー」ってのは、その後会った登山客にも頻繁に言われるフレーズであった。
そうか、おれたち若いんだな!

草原のような丘を抜け、再び険しい道のり。

ここからは本格的に岩場が多くなってくる。
だんだんストックも邪魔になってきて、手と足を使ってよじ登る岩も増えてきた。

松本隊長の一言。
「死ぬ訳にはいかねえ。死ぬなら保険をかけてからだっ!!」

隊長は愛する妻と幼い愛娘を横浜に残してきているのである。
死ぬ訳にはいかねえ!


高橋隊員も愛用の杉製ストックを岩の陰に預けた。

乾徳山 頂上前最後の鎖場に到着。
ここを登り切ったらいよいよ頂上!
我々の前にいた人が「先に行ってください。登り方を参考にするので。」と、ここでも若き者扱い。
もう張り切って行くしか無い!
隊長、妻子の運命を背負っていざ!

ぼくも後に続く。
なめてるのか、と怒られるかもしれないが、ぼくは木登りを始めとするあらゆる「よじ登る系」の類いは昔から得意なので、これは案外楽勝であった。
高橋隊員は無事か?
妖怪のようにひょっこり岩の隙間から顔を出した!


松本山岳隊またの名をエスキモーズ男子登山倶楽部、11時30分 乾徳山2,031m登頂成功!

見知らぬおじさんに記念撮影をお願いする。
そのため、なんだかみんな緊張した表情…。

山頂は岩がごつごつとしていて、とても狭かった。


富士山を眺めたり、南アルプスを眺めたりしたのち、早々と下山。

頂上から少し下ったところに、断崖絶壁の見晴らし抜群なスペースがあったので、そこで昼ごはん。
今回不参加のアコ隊員が、早朝に握ってくれたおにぎり2コが各々に配布されている。

隊長はステーキ肉とブロッコリーをガーリックでジュージューと焼き始めた。
山で香るはずの無い、ニンニクの香ばしく焼ける匂いがあたりに広がった。
僕が持参したどん兵衛は、気圧でパンパンである。

ビールがあればこれ以上の幸せは無いよなーなどと言いつつ、遠くの山々を眺めながらのんびりと過ごす。
先ほども述べた通り、我々は寝不足であったため、腹が満たされると心地よい睡魔が襲ってきた。
じりじりと焼き付くような日差しの中、暑い暑いと言いながらやがてイビキをかき始める高橋隊員。
気づけば周りで食事していた登山客も下山してしまっていた。

高橋隊員は一度寝ると落書きされてもビンタされても決して目を覚まさないタイプの人間なので、眠りが深くなる前に叩き起こし、13時出発。


本当にこんなところ登ってきたのか、と感心しちゃうような岩場をズンズンと下ってく。
岩場は登るよりも下るほうが怖いなと感じた。
高橋隊員、岩陰に隠しておいた愛用の杉ストックを無事回収。


険しき道を下りきり、再び草原のような場所に出た。(扇平というらしい)
やっぱここ好きだ、ビールのCMかなんかを撮影できそうだ。
原っぱの真ん中に単独行の鹿がいた。
静かで良い場所だ。

月岩によじ登るふたり。
どこかで見た光景だなあと思ったら、5年前にこの3人で行った釣りキャンプのワンシーンだった。

何気にこの3人組みシリーズはだったりキャンプだったり、過去に何度か出かけている。

国師ヶ原で、無人の山小屋「国師ヶ原高原ヒュッテ」にてトイレ休憩。
この山には有人の施設は一切ない。
有人ではないけれど、有鹿であった。

とにかくあたりは鹿だらけ。
人間慣れしていて、何かもらえるかも、と様子を伺いながら近寄ってくる。
さっきの原っぱにいた単独行の鹿が偉く思える。

国師ヶ原の分岐で、登ってきた道とは別の、道満山方面から下ることになった。
下る、というよりも再び上り坂となり、どうやらそのどこかが道満山山頂1,314mだったらしいのだが、果たしてそれがどこだったのか全く見落としていた。

あれ?どれが登山道なんだ?と不安になってしまう、道無き道満尾根をぐんぐんと下っていく。
なかなか終わらない下り坂に飽き飽きしてきた頃、ずーっと遠くの方で車のクラクションの音が聞こえた。
久々に聞く文明の音だ、なんて話しながら下り続けると、突然民家が立ち並ぶ集落に出た。
ゴールが近い。

高橋隊員愛用の杉ストックもここでおさらば。
握っていたところの皮がキレイに剥がれて、実に使いやすそうな杉ストックに仕上がっている。
この道満尾根ルートから登って行く人もいるだろうから、また誰かに使ってもらえるだろうと、その2本は登山口に立てかけていった。

集落をテクテクと歩き、14時30分 山梨県徳和の駐車場に無事到着。
ザックをおろし、べとべとのTシャツを脱ぎ捨て、登山靴から雪駄へ。
最高の開放感と心地よい疲労。
よし、温泉で汗流してさー蕎麦でも食ってさー、なんてプランも出たが、東京へ戻るための中央道がすでに渋滞しているという情報が入っており、勝沼での温泉をあきらめ東京への帰路についた。


バンドメンバーとバンドのこと一切抜きで、圧巻の景色やウマイ空気に歓喜した一日。
次の日が仕事、という事をのぞけば最高の山行。
3人組シリーズで、またキャンプでもしたい。
いや、エスキモーズメンバーで行っても面白そうだな、でもエスキモーズには土日が仕事だったり虫が苦手だったりする連中がいるから、キャンプ全員集合なんてライヴや普段の練習以上に難しいだろうなあ。
そんなことを思いながら中央道の渋滞をノロノロ進みつつ、東京でバーミヤンと温泉に登山の疲れを癒しつつ解散したのであった。


♪BGM『GOING GOING HOME』H Jungle with t
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