ごはんができたよー!!

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エスキモーズの歌唄い、三浦由有の日記。

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椎名誠の話を聞きに

憧れの人、椎名誠の講演を聞きに所沢へ。
『旅路にて思う〜今、子どもたちに伝えたいこと』と題された講演だった。
息子家族が最近近所に引っ越してきたようで、孫がとにかく可愛くて可愛くてと言っていた。
原発や集団的自衛権などの話にふれ、『子どもたちの未来を壊しているのは今の政治家だ』という言葉には拍手が起こった。

所沢市の『男女共同参画のつどい』という企画での講演だったで、それについても少し(ほんの少し!)触れていた。
男女共同参画とは、ぼくの知らない言葉であったけれど、つまりは男女平等の社会、という事なのだという。
日本は男女平等国別ランキングではずーーーーーーっと下の順位、インドよりも少し良い方、程度の位置にある。
経済的に豊かな国ではあるけれど、別の角度から見ると遅れているとても貧しい国なんだなと思った。
シーナさんは日本の、政治のこと、お役所のこと(お役所が企画した講演にも関わらず…!)、学校のこと(子どものお受験など)、自然のこと、とにかく日本のあらゆることをボロクソに、ある意味では皮肉的に、ブラックジョークのように批判しつつ、しかしながら、海外を旅し続ける経験から日本には3つの誇れる良いところがある、と語った。

1. 水がきれい。どこ行っても水道の水が飲める。(なのにペットボトルの水を買う)

2. 公共トイレがどこに行っても快適でキレイ。トイレットペーパーも備わっている。インドの公共トイレに一つだけウォシュレットタイプがあったらそれを巡っての争いで大変なことになる、という笑話も。

3. 子どもを働かせない。(家業の店番や、おつかいはのぞいて)

1と2なんかは、アー確かになぁ、と自分の経験からも思う節がある。
そんな話の流れから、シーナさんが世界各国で撮影した子どもの写真のスライドが始まった。
靴磨きをする子、牛を追う子、水運びをする子、死体を運ぶ子、穫った獲物を売る子、縫い物をする子…一枚一枚の写真に解説を入れてくれる。
中でも印象的なのは、シベリアのツンドラで狩りをする少年。
獲物に気づかれないよう全速力で走り、射程圏内に入ると息をと止めて一発で仕留める。
「絵本なんかに狩りの名人のおじいさんなんて出てくるけれど、あれは嘘だね。あんなキツい仕事やったらおじいさんの方が死んじゃう」とシーナさん。
そしてスライドの後半は世界の食べ物編へ。
ワニを食べるときは背中から捌くと良いらしい。
「みなさんもワニを捌く機会があったらぜひ背中から捌いてください」とシーナさん。



♪BGM『(You Make me Wanna)Shout!』 feat. "Party Dudes!" Michelle

追記:サイン本を二冊ゲット!COOL!!
| 16:36 | | comments(0) | trackbacks(0) |
本の虫

古本屋を見つけると吸い込まれるように入って行く。
おやー?また羽が生えてきてるよ?ってよく言われる。
つまり本の虫、ってことですね。
通勤時間約40分間の往復と昼休み1時間、現実逃避および心のオアシスを求め、本の中の世界に没頭するようにしている。(今は高野秀行の『アヘン王国潜入記』を読んでいる)
おかげで就職してから今日までの3ヶ月間に、すさまじい数の本を読んだ。(当方比)
本は前からちょくちょく買ったり友人にもらったりしていたんだけれど、読みきれずどんどん溜まっていた。
それがいつの間にか全部読み切っていた。
ゆえに、古本屋の店先の100円コーナーとかをみつけては面白そうな本をあさったりしているのである。
先月ライヴで名古屋に行ったとき、ライヴハウスの向かいに「つたや」という本屋があったので店先に出ていたワゴンの本を物色した。
つたやってあの紺色と黄色のTSUTAYAじゃなくて、昔からそこにあったであろう「古本」って言葉がとても似合う古書店である。
そこで手に入れたのは『ハーケンと夏みかん』という椎名誠の本で、なんと50円!
僕は椎名誠の本がとても好きなので、100円コーナーなんかでまだ読んだことないヤツを発見するとラッキー!ととりあえず買っていくのだが(椎名誠の本はSF小説から冒険記から日常のエッセイまで幅広く、全作品読みきれる日がくるのだろうか?と疑問なのほどの数が世に出ている)50円で買えたのは初めてだ。
旅先だったのでラッキー感は倍増である。

さらーっと読める本で、高校生時代の学校サボって登った山の話から始まり、いろんな登山・キャンプ・ロッククライミング・焚き火などなど。

本の虫は、東京一の古本屋街・神保町に興味がわいてきたのでゴールデンウィークのよく晴れた日、満を持して出かけていった。
駅を出るとさっそく軒並み連ねて古本屋がズラーっと並んでいて、そこに群がる本の虫たち。
うわーすごい!と呆気にとられつつも、新参者の本虫はベテラン本虫たちの中へ突入していったのであった。
あらゆる小説、古書、専門書、洋書、雑誌、絵本などがあり、へーすごい!へー面白い!と見渡していくのだが、よくよく考えたら特に探している本は無く、そうなるといろんな本がありすぎてパっとタイトルを読んで選んだりとかいう次元ではなくなってしまう。
町田康の本を買ったくらいでこの日の収穫は終わり。(これ、近所の本屋にもあった本だ)
面白かったのは、バンド雑誌・音楽関係の雑誌のバックナンバーを多数取り揃えている古本屋で、「バンドやろうぜ!」や「GIGS」なんかの懐かしい号をたくさん発見した。
ビジュアル系バンドが一番いい時期であった。

帰りに、神保町にあるいい感じの喫茶店「さぼうる」へ。
ここでビールを飲みながら買った本なんかをパラパラ読んだりするようになったらいよいよ僕も立派な本の虫である。



そのほか最近読んで面白かったやつ

『風にころがる映画もあった』椎名誠
幻灯機からスライド、スライドから8mm、8mmから16mm…どんどん映画映画熱があがっていって、仲間と映画製作をするようになっていく話。
スクーピック、アリフレックス、パーポレーションなどなど、懐かしいカメラの名前や専門用語が出てきた。

『トコロテンの夏』沢野ひとし
なぞのイラストや漫画がとてもよい。
エッセイのような小説のような不思議で切ないノスタルジックなストーリーもいい。
中盤、変な「もの申す」的なコーナーがあって、そこは意味不明だったけれど。



♪BGM『ロックの生まれた日』ひまわり


 

| 23:15 | | comments(4) | trackbacks(0) |
サラリーマン

2月末のこと。
いつもの飲み仲間が「遅めの新年会をやろう」というので、新宿のお店へ出かけていった。
そしたらどうでしょう、30分も遅刻してゴメンゴメンなんて言って席に着こうとすると、そこには『本日の主役』と書かれた座布団やビールジョッキ。壁には『三浦由有 就職おめでとう!』という幕が。
行ってみてビックリ、ぼくの就職決定をお祝いしてくれるサプライズパーティーだった。
気にかけてくれる仲間がいて幸せです。

そんなわけで、3月に入ってから新しい会社で働き始めた。
生まれて初めての正社員、しかもカッチカチの「THE 会社」という感じの会社。(会社員経験のないぼくには、少なくともそう見える)
最近は、ようやくチラホラ仕事をさせてもらえるようになってきた。
まだまだ慣れないので日々ふがいない気持ちになりながら帰宅するのだけれど、この気持ちを忘れないようにガンバっていこうと思う。

さて、ぼくの中では「もし会社員になったのならばこれをやる!」と決めていたことが2つある。
ひとつはネックが折れてしまったエレキギターを直すことで、それについてはまた別の機会に。現在入院中です。
もうひとつは椎名誠の『新橋烏森口青春篇』を読むこと。
フリーとして生きている憧れの存在・椎名誠さんであるが、彼にもサラリーマンをしていた時代があった!そんな日々を綴った本なのである。
その事実は就職活動に億劫になっていた僕の心の励みになっていたのである。
この本は、以前読んだ椎名誠の高校〜就職前までの日々を綴った私小説『哀愁の町に霧が降るのだ』の続編であることは知っていたのだけれど、これは就職した暁に読もうではないか、と決めていたのであった。

さて、ブログが書けないまま、就職してから2週間が過ぎた。
とりあえず、まだクビにはなっていない。
とりあえず、仕事は面白いです。
ちなみに最近は高野秀行さんの本を読んでいる。
サラリーマン生活を始めた自分とのギャップが激しすぎる!

【最近読んだシリーズ】

『新橋烏森口青春篇』 椎名誠
『哀愁の町に霧が降るのだ』ではサラリーマンの生活が始まり本が終わる。
それの続編だからサラリーマン生活が始まるところからこの話が始まる。
『哀愁〜』に登場する愉快な仲間たちはあまり登場せず…しかし社内にも個性強いキャラクターがたくさんいるのでこっちはこっちですごく強烈である。
サラリーマンの人は読んでみたら面白いと思う、しかし椎名誠の本って女性に不人気だよね。

『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』 高野秀行
ネット上で騒がれていたインドのUMA"ウモッカ"を探しにインドへ行こうとする、高野さんオハコの探検シリーズ。
高野さんはベテラン探検家のようで、全然違う。
直球過ぎてヘマするし、読みながら不器用だなぁと思ってしまう箇所がたくさん出てくる。
そんなかっこつけない感じが、あるいはかっこつかない感じが面白いところ。
しかし半分まで読んでもまだ日本を出てないあたりからおやおや?と思っていたのだが…。

『ワセダ三畳青春記』 高野秀行
上記の探検シリーズとは違う高野さんの一面。
早稲田大学生の頃に大学近くのボロアパートの三畳間(家賃12,000円)に入居し、そこを出るまでの11年間の日々を綴った私小説。
怪しい住人たちや遊びにくる仲間と巻き起こす珍事件、珍騒動。
探検記での高野さんの文章は説明や伏線が多い印象だけど、こういう日常エッセイはサラッと書かれていて、文体的にはこっちのほうが好き。
以前、同著者の「アジア新聞屋台村」という本を読んだことがあるんだけど、これもまた探検記じゃない本で面白い。



♪BGM『ハイウェイ』くるり


| 23:50 | | comments(6) | trackbacks(0) |
ハーモニカとカヌー

最近、心の病んでいる人に会うと「野田さんの本読みなよ」って勧めている。(って書くと怪しい宗教みたいである)
すると「だれそれ?総理大臣?」なんて答えが返ってくるのだが、ここで言っているのはカヌーの達人でありアウトドアライターの野田知佑さんのことである。
こんなにも自由人で説得力のある人はあまりいないのではないか?
人間社会から離れたところでのんびり生活する彼の日々はとても魅力的なのである。

なかなか本屋さんに置いていないので、出先で古本屋を見つけると突入して、野田さんの読んでいない本を見つけるとごっそりと買って読みあさっている。
80年代〜90年代の本が多い。
当時、長良川に河口堰が建設されることに日本中で反対運動していて、野田さんはその先頭に立っていたグループの一人だ。
河口堰を作るとなぜ良くないのか、ということについては本を読んでもらいたいのだが、とにかく自然を壊す!という観点からすると間違いなく良くないということが証明されている。
明らかに反対の声が大多数を占め、専門家からも河口堰は必要ないという意見が出ていた。
にも関わらず、建設省(現在は国土交通省)と地元の土建屋は色々な理由をつけ、嘘をつき、最終的には強行で作ってしまった。
すべては川や地域のためではなく、金稼ぎのためだった。
なんだか現代の原発再稼動反対の流れといっしょではないか?
彼らはいくら反対をしても絶対強行突破するのだ、まったくしょうがない国である。

以前このブログで紹介した、カナダ・マッケンジー川を下る冒険記『北極海へ』を読んでいた時はスゴイ!スゴイ!って思っていたが、最近読む野田さんの本には200ページ前後の本の中に30ページ程度でサラサラっとアラスカ・ユーコン川を下ったときの話が書いてあったりする。
かれは自分を冒険家ではなく遊びで飯を食う『野遊び人』であると言っていたが、まさにそんな雰囲気が漂ってくる、のんびりした冒険記だ。
カナダの旅によく登場するカナディアンウイスキー、最近伊勢くんのバーGARBOにいくと注文してしまうのも、野田氏の影響である。



一番最近読んだ『ハーモニカとカヌー』という本の印象的だった文。


焚火の前で宴会が始まった。椎名(誠)がいう。
「俺たち何歳までこんなバカなことやっているのだろうな」
「九〇歳まではできるよ」
「その時どんな話をするんだろう」
「この杖チタン合金でできていて軽くていいよ、なんてな」
この中年隊は人間は何歳まで不良でいられるか、バカなことをやり続けれるかという人体実験のモデルではないか。いくつになっても決して世のため人のためになるようなことをするのはよそうな、と一同申し合わせた。



最近読んで良かった野田知佑の本
『川を下って都会へ』(1988)
『北の川から』(1994)
『ハーモニカとカヌー』(1999)



♪BGM『十五夜サテライト』Wienners
 ↑最近友人バンドが次々とCDリリースしている!
  こちらはウィーナーズの新しいシングル!サイコー!








結構人気店なので、連日混んでいます。
早めの来店、もしくはお店にTELして予約することをオススメします。
お店までの地図
 



 
| 22:45 | | comments(7) | trackbacks(0) |
人生はめしである

photo by Mikan-san 2011.9.24

椎名誠の怪しい探検隊シリーズを色々読んだ。
『わしらは怪しい探検隊』(1980年)
『怪しい探検隊北へ』(1984年)
『怪しい探検隊不思議島へ行く』(1985年)
『怪しい探検隊アフリカ乱入』(1991年)
『怪しい探検隊焚火酔虎伝』(1995年)
どの本を読んでも、いい大人たちが全力で遊びに励んでいてとても面白そう。

シリーズを読み進めていくにつれて、日本のアウトドアの変化も見られる。
初期の怪しい探検隊は重たいキャンバス生地のテントやドデカイ鍋を担いでいって地べたに座って食事したりしていたのが、後期になるにつれて軽いドーム型テントに変わってゆき機能的なウェアを着るようになりイスやテーブルに座って食事するようになっていく。
原始人から文明人に変化していくようだ。
そういえば高校のキャンプで担いでいくのはやたら重たいテントや骨董品のようなラジウスだったなぁとか、エスキモーズ男キャンプの時は地べたに座って食事していたなぁとか、自分と重なる点も多々あり。

若き日はとにかく薪をたくさん集めて巨大な焚き火を作ることに励んでいた椎名さんだが、晩年は小さくておごそかな焚き火にあたり物思いに耽ったりふと若き日を反省したりしている。
怪しい探検隊シリーズはとにかく焚き火がたくさん出てくる。
焚き火は飽きずにいつまでも見ていられる。
東京でももっと焚き火ができたらいいのに…。

『人生はめしである』という椎名誠の格言を掲げ、飲み食いする事に重点を置いた怪しい探検隊だが、その飯生活も年をとるにつれて激変。
初期の料理長、イラストレーターの沢野ひとしはカレーか豚汁か鍋しか作れず、一週間それだけで過ごす。
その後、料理長が転々と変わり近年ではプロの料理人が料理長を勤め、怪しい探検隊の食生活も立派なご馳走の日々となっている。
そういえば僕がたまぁに参加するキャンプ集団『TEAM BBQ』の隊長KING-SAKO氏に「今からキミを料理長に任命する!」と言い渡されたことがあったけれど、それがつまりのこれだったのか。
次参加する時は料理がんばらないと。
料理長、良い響きだ!

怪しい探検隊シリーズ、興味ある方は貸出しますよー!


♪BGM『石油ストーブ』カステラ



 
| 23:07 | | comments(4) | trackbacks(0) |
北極海へ

野田知佑 著『北極海へ』を読み終えた。
秋田に行った時、古本屋の100円コーナーで見つけて購入しておいたものの、当時は椎名誠ばっかり読んでいたのでずっと本棚で眠っていたやつである。

カナダのど真ん中にあるグレート・スレーヴ湖から北極海まで流れているマッケンジー川をカヌー1つで下る冒険記である。
国土は日本の26倍のカナダ、しかし人口は日本の1/3のカナダ。
しかもそのほとんどはバンクーバーやモントリオールなど、アメリカとの国境に近い南部に住んでいて、カナダ北部はほとんど人が住んでいない。
カナダの南部は州に分かれているのだけれど、北部(地図上では上半分)は州として呼ぶには全く人口が満たしていなく、テリトリーと呼ばれているらしい。
人間はほとんど住んでいない野生の川を野田さんは下っていく。
食料はルアーで吊り上げた魚(日本とは違い2、3回ルアーを投げれば必ず魚がかかる)や、ライフルで打ち落とした鳥など。
川の岸にテントを張り、流木を燃やして焚き火にし、魚や鳥を焼いて食べる。
そして何百kmごとにインディアンやエスキモーの村があって、何週間も漕いでようやく人間に出会い、食料や調味料を手に入れることができるのである。
その間は自分で食料を調達しないと飢え死にしてしまう。

日本ではあり得ない世界だけれど、野田さんは自分の半径何百km周囲に人間が誰一人いない世界を『自由だ!』と言う。
普通の人なら『寂しい』と感じてしまう。
荒野の中では全ての行動が自由、生きるも死ぬも。
文明や宗教や法律が無い、川と森が広がるだけの世界なのだ。

野田さんの文章は堅くてマジメと聞いていたけれど、僕は結構好きな文章だ。
相手が欧米人だろうがインディアンだろうがエスキモーだろうが日本人だろうが、聞こえは悪きけれどデカイ態度で接する事ができる野田さんはなんだか説得力がある。
この本はカナダのバンクーバー空港に到着するところから始まり、北極海のタクトタクヤックに到着するまでの出来事が書かれていて、旅の目的だったり動機だったり日本でのエピソードであったり、そういう余計なことが一切書かれていないのも魅力だ。

僕はこの本を冒険記と思って読んでいたけれど、あとがきで野田さんは自分を冒険家ではないと記している。
『ぼくの川下りは遊びの延長に過ぎない。ぼくは〈遊び人〉なのだ。川遊び人、または野遊び人。面白いこと、楽しいことをして遊びたい、そのためのカヌーであり、川下りである。』野田知佑
とても面白い本なので何年か後にまた読みたいと思う。
貸して欲しい人は遠慮なく!


♪BGM『Mí Na Nollag』Lúnasa




 
| 01:14 | | comments(0) | trackbacks(0) |
夜更けのお供

最近なかなか眠りにつけなくて、仕方ないので本を読んでいる。
活字苦手なぼくなのに!
暗い部屋で、スポットだけ点けて読み更けていると、ひょっこり顔を出しているヤツが。
ランタンで照らしてくれているんだね、ご苦労ご苦労。

今ハマッているのは野田知佑の本。
椎名誠ブームは今も健在だが、このまま椎名誠さんの本ばっかり読んでいるのもアレなので、ちょっと脱線なのだ。
野田知佑さんは世界中の川をカヌーで下って旅した、日本最高峰のカヌースペシャリスト。
椎名誠の本で、息子の成長を綴った『岳物語』でもよく登場してくる人である。
野田さんは椎名親子の良き遊び仲間なのだ。

最近読んだ『のんびり行こうぜ』は、冒険むき出しの野田知佑ではなく、本のタイトル通りのんびりした野田知佑のエッセイ。
湖の畔に住み、毎日カヌーで漕ぎ出し、魚を釣ったり獲ったり。
魚がかかるまではウヰスキー飲んだり、本を読んだり、昼寝したり。
山で山菜や山芋を採ったり、休憩がてら枯れ木を集めて焚き火したり。
ホントにのんびりしている。
もちろん国内のいろんな川を下る話も出てくるが、やっぱりのんびりしている。
景色を眺めたり、魚の群れを眺めたり、仲間が転覆するのを見て楽しんだり。
1984年〜1986年ごろまでのエッセイなので、ちょうど椎名誠の『岳物語』と同じ時間軸。
『岳物語』に登場するエピソードがたくさん出てくるのだが、野田さん視点から見た椎名親子をたくさん見ることができる。

本の中で野田さんは、日本の川や湖がどんどん汚染され、変化していっている事を繰り返し訴えている。
25年前の話なのだから今はどうなってしまったのだろう?
実用性や利便性だけを求め(あるいは何かもっとくだらない理由)どんどん川を削ったりコンクリートで固めていく国土交通省、それで『ほら、川がきれいになったでしょ?』と言う。
なんだか今日本が直面している原発問題と同じのように思える。

寒い冬は暖房代わりに部屋の中にテント(mont-bellのムーンライト、まっちゃんと同じヤツだ!)を張って、その中に原稿用紙やらコーヒーやらを持ち込み、そこでずっと過ごすそうだ。
一生懸命『遊ぶこと』に励み、それを糧に生きている野田知佑さんはアッパレ!である。

次に読もうと思っている野田さん本は『北極海へ』である。
これはのんびりいこうぜ、な野田知佑ではないのである。
カナダの大河から北極海まで何週間もかけてカヌーで下っていく話である、まさに冒険だ!
でも案外これものんびりだったりして…?
野田さんならあり得る。



♪BGM『釣りに行こう』THE BOOM & 矢野顕子
※追記:本のしおりになっているキャラクター、とても気に入っているのでもっと色々作りたいなぁと思っているところ。だれかぬいぐるみの作り方教えて下さい!



 
| 21:51 | | comments(2) | trackbacks(0) |
哀愁の町に霧が降るのだ

先日のライヴの待ち時間、ライヴハウスの向かいにあるガストというファミリーレストランにて。
ドラムのマツモは、チーズハンバーグにパンセットにスパゲッティーという冗談のような注文をした。
ぼくはビールとハンバーガーである、ガストのハンバーガーが実は結構美味しいのである。

そして仕事のことや将来のことを話したりした。
みんな転職願望があるようだ。
僕も昨年まで勤めていた職場を辞めて新しい就職先を探している身なのであるが、みんなも色々悩みがあるらしい。
世知辛い時代なのである。

最近何回目かの椎名誠ブームが到来して、色々読み耽っている。
アウトドア雑誌『ビーパル』で椎名誠と野田知佑が対談していて、“東ケト会”という言葉がたくさん出てきて、何のことか分からず気になって調べたら、椎名誠の『わしらは怪しい探検隊』という本に登場する“東日本何でもケトばす会”の略のことだった。
“東日本何でもケトばす会”は椎名誠を隊長とし、いい大人が10人ほど集まって、テントや鍋を担いで離島に出かけ、魚を釣ったりしながら焚き火を囲んで酒を飲んで…という生活を1週間もするという凄まじい集団のことである。
『わしらは怪しい探検隊』という本はこの“東ケト会”の活動を面白おかしく記した本なのだ。
隊員には、弁護士の木村晋介だったり、イラストレーターの沢野ひとしだったりと色んな人がいる。
そんな立派な大人達が、ただただ毎日テントに寝泊りして酒を飲み続けているのだ。
なんて愉快で童心のある大人たちなんだ!と、わくわくしながら読んでいた。
この怪しい探検隊シリーズは色々出ていて、いろいろ読んだけれど、この一作目(?)の『わしらは怪しい探検隊』が一番面白い。

椎名誠はこの本のあとがきで
「考えてみると1981年の秋から三冊のシリーズで書きはじめた『哀愁の町に霧が降るのだ』というぼくの本の続きがこの本(わしらは怪しい探検隊)になるのである。」
と記している。
『わしらは怪しい探検隊』を読み終えたばかりで、この本の前の話があるのか!という事実を知ると、さっそくその『哀愁の町に霧が降るのだ』を探しに古本屋へ出かけた。

『哀愁の町に霧が降るのだ』は、だいぶ時代が遡って椎名誠が高校に入学するところから始まるのだが、当時の椎名誠は喧嘩ばっかりしているバリバリのヤンキー(って言葉はなかった時代かも)で、そんな時代に『わしらは怪しい探検隊』でお馴染みの木村晋介や沢野ひとしや“にごり眼”イサオらに出会っていくのだ。
やがて高校を卒業した4人はボロボロアパートでのハチャメチャな共同生活を始まる…という、おかしな青春奮闘劇。
そんな過去の話と、現在の大人になった椎名誠たちの話が交互に進んでいく私小説になっている。
怪しい探検隊を読んでいた時には、木村晋介はただの椎名誠の古い友人で弁護士をしている人だったのだが、『哀愁の町に霧が降るのだ』に出てくる彼は貧乏共同生活をしながら弁護士になるための勉強に没頭している青年だし、椎名誠本人も色んな仕事や経験を経て、本人は意識していないのだろうけれどジワジワと作家・椎名誠の方向に進んでいっている。(たぶん当時の本人にはその意志は無かったのかもしれないが)
全部読み終わるとなんだか不思議なパワーが漲ってくる。
楽な近道なんてないが、いずれなるようになるんだな。

彼らのような大人に憧れつつ、マツモの『将来への悩み』を聞きながら、こんな会話もいずれ笑い話になったりするのだろうなぁと思った。
しかしマツモにしてはかなりマジメで深刻な話をするんだなぁと関心していたのだが、チーズハンバーグにパンにスパゲッティを一通り完食する頃には、ガストの可愛い店員さんの話一点張りとなったので、やっぱりマツモはマツモなのだなぁとつくづく思ったのであった。




♪BGM『Cregg's Pipes』Lunasa




 
| 23:23 | | comments(2) | trackbacks(0) |
梅雨と読書
梅雨入り。(写メにしてはなかなかでしょ!)

僕は、風景とか物語とかを思い浮かべ、鼻歌歌いながら曲が思いつく。
その時に自然と他の楽器も頭の中で鳴っていて、それを音源にしてメンバーに聴いてもらってバンドで演奏する、という感じで新曲が誕生する。
曲が思い浮かぶ頻度は非常に多く、新曲はポンポン出てくるのである。えっへん。

でもこの後がスランプ。
歌詞を書くのが苦手である。
頭の中では映像や物語や風景で世界観が出来上がっているのに、言葉にすることができない。
僕は昔から活字が嫌いでボキャブラリーが非常に少ない。
絵の無い本は読めないし、絵があったら絵しか観ないというダメダメな幼少時代を過ごしていた。
…今もかも。

これでは良くない、やはりもっと本を読むべきなのではないか、と本棚を見渡すと友達から貰った本がずらり。
良い機会だなぁとまずTHE SPOOKIESのKING-SAKO氏に頂いた塚田努の『だから山谷はやめられねえ』という本を読み始めた。
金魚CAFEで個展をやっていた時期で入り浸る時間がたくさんあったのでちょうどいい。
体験記のようなエッセイのような本で、すぐ飽きてしまうのかと思ってたのだけれど意外にもハマってしまった。
その本はドヤ街の体験記でワクワクしっぱなし。
どうやらKING-SAKO氏のオススメ本は自分に合ってるらしい、と続いて椎名誠の『岳物語』シリーズにチャレンジ。
これもまたエッセイだったが、やはりハマってしまい一気に読破した。

二、三冊読めば浅い読書熱も冷めるだろうと思っていたのに、気づけばグイグイ本を読み漁る自分がいた。
中学生の頃、国語の授業で立て教科書を読まされた時、一行もスラスラ読む事ができなかった…当時の先生が僕を見たら驚くのではないか。
と大げさに考え過ぎてしまった、ようするに普通に読書ができるようになっただけの話だ。
むしろ読むスピードはとても遅い。

そんな読書熱が冷めぬ内に、みんなのオススメな本をどんどん読みたい!
オススメあったら教えて!
ちなみに僕は椎名誠の『もう少しむこうの空の下へ』という本が最近読んで面白かった。
小さな旅がしたくなる本でした、読んでみて!

そして、肝心の歌詞執筆活動のほうは一向に改善されない。
才能が無いのだと思った。



♪BGM『POISON』RANCID
↑ヤバイ!高校時代が懐かしい一曲!

 
| 08:11 | | comments(14) | trackbacks(0) |
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